感想日記

演劇とかの感想を感情的に書きなぐってます。あくまでも「感想」だし、備忘録としてネタバレしまくりなのでぜひ気を付けてください。でもあらすじとかはあんまり綺麗にはまとめてないです。

『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』

2021/07/26

東急シアターオーブ

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初めて来たぜ…シアターオーブ…!!高層階にあるからエレベーターで耳キーンなった。

 

 

 

【追記】

英語も和訳も雰囲気なんで、あんまり信用しないでください!

あと今回はいつに増しても色々なリンク貼り付けまくってます

 

 

私がいかにしてミュージカル系にハマりかけているか

 

実は、というほどでもないんですが、もともと歌を歌う系の舞台があんまり好きじゃなかったんです。

音楽劇ならまだいけるけど、ミュージカルはかなり無理…、みたいな。 

 

いやなんでそこで歌う???

 

って、ミュージカル苦手な人あるあるの感覚でした。

 

でも去年、見事にラミン・カリムルーさんとシエラ・ボーゲスさんにやられまして。

 

youtu.be

 

monsa-sm.hatenablog.com

  

「英語のミュージカル…良き…!!!」

 

みたいな感じになりました。ミュージカル沼の深淵を覗き込まされた感がある。

 

そしてこの間の『スリル・ミー』でボディブローというかタックルくらって見事に沼に爪先突っ込んだ感がある。

あとこの前のJCSコンの時ヘロデ成河さんだったってマジですか??

絶対ヘロデがはっちゃけまくって、観客腹筋崩壊案件じゃん。(褒めてる)

観たいので初演キャストでの再演よろしく(簡単に言い放ってみる)

youtu.be

 

monsa-sm.hatenablog.com

 

 

そんな感じです。

というわけで、ラミンさんに責任を取ってもらうために行ってきました(語弊)。

『スッキリ』をわざわざ録画して観るぐらいには好きです。ギターもできるとか最高ですね。でもYouTubeに動画あがってたね。

あ、この時歌っていたCould We Start Again, Please?が、ジーザスの命がもう危険すぎるヤバい、的な時の信者たちの後悔的な歌だとは思いませんでした。

(…え?あってるよね??…まあいっか。とにかくすごい綺麗な歌です)

youtu.be

実際のところ、コロナ禍の来日公演なんてとれるわきゃねえだろ、と思ってあきらめてたら、余裕でB席余っていて、これならU25チャレンジすればよかった…となりながら観に行く1週間前ぐらいに買いました。

一時中止になったけれど、なんとか観られて本当にラッキーだったとしか言いようがないです。

ありがとうございます。

 

 

公式のあれやこれや(を張り付けるだけ)

theatre-orb.com

 

youtu.be

 

 

 

 

ストーリーは抜粋します。

 

舞台は約2000年前のイスラエル
ひとりの人間として、神や民衆との間で苦悩するジーザス(イエス・キリスト)と、ジーザスに仕える弟子の一人でありながら、裏切り者として歴史にその名を刻むことになるイスカリオテのユダ
民衆の間で人気を高めるジーザスに対し危険を示唆するが、ユダの心配をよそに民衆はジーザスを崇拝していく。

ユダヤ教の大祭司カヤパは、大衆の支持を集めるジーザスに脅威を感じ、他の祭司たちとジーザスを死刑にしようと企てる。
そして自分の忠告を聞かないジーザスに思い悩むユダは、祭司たちの策略により、とうとうジーザスを裏切り、祭司たちに居場所を教える。

神の子としての自分と、人間としての自分との狭間で思い悩むジーザス。
遂には弟子や民衆の裏切りによって捕えられ、十字架にかけられたジーザスは、自分の運命に対する神の答えを問いただしながら息絶えるのであった…。

 

聖書かじってれば怖くない!

私は小学2年生ぐらいの時に漫画の伝記で読んでたので、怖いものなしでした。(ドヤ)

ちなみに確かこの伝記漫画だとペテロが3回「知らない」って言うのがラストのお涙頂戴部分になっていて(言い方)、当時辛うじてピュアだった私は、「ペテロ可哀そう…」となった記憶はかすかにあります。

あの頃の純粋さは遠く遥か時の向こうに消え去りました。辛い。

 


あと、写真見ると分かるかと思うんですけど、結構大掛かりな舞台セット。

工事現場の足場みたいに、舞台空間ほぼ目一杯の贅沢な感じです。

 

B席だったので3階席だったんですが、正直ここまでデカいセットなら、最上階が正解だったかもしれないです。

皆の輪に入れないユダが、下手で手持ちぶさたにしているのとか、ヘロデが冒頭から、一番テッペンに組まれたスペースにおいてある椅子に、なんかひじ掛けのところに膝裏引っかけるみたいに、だるそうに、座って…寝て…?いるのとか、色んな人の動きが見渡せて便利でした。

あとオペラグラスなくても意外と顔見える。全然見える。良き。

 

あと全然把握できてないんですがどうやらリストがまとまっているっぽいです。

songstube2.net

 

あとは適当に感想まとめていきます!

まずジーザスを「スター」と見なす発想が最高に面白かった

まあなんか、「アイドル(偶像)」とかでもいいのかもしれないんですけど。

ユダも「今だったら国民的スターだ!!」って最後近くに歌ってるし。

めちゃくちゃ、確かに!!って思いまいした。

 

こういう風に群衆に担ぎ上げられたと思ったら、一気に手のひら返しされる人とか今も結構見るから、なんかこれが2000年前にも似たようなことが、聖書レベルの話で起きてたんだよな…と思うと、なかなか他人事じゃない。

 

真ん中らへんの歌で、病気の人とか、貧しい人とかが、真ん中に1人立つジーザスジーザス以外は黒ベースの衣裳なのに、ジーザスだけは真っ白Tシャツなので、「特別感」がすごい)

 

「私を治して」「触れて どうか癒して」「キスして」

 

みたいに、じりじりとにじり寄っていくやつ、あれなんかもう軽くホラーでした。

そりゃジーザスも逃げたくもなるわ…。

まあだからってHeal yourselves!(雑な訳:てめえらで治せよ!!)はアレだけどな…。

あそこまで期待されると、いくらなんでもぶっ潰れます。主にメンタルが。

このすぐ後にマグダラのマリアが、「今夜はなんも考えず眠っていいのよ」(Think of nothing tonightって歌ってるやつ)って出てきて歌ったときは、「マジ女神…!!」となります。なるよね!?

 

 

あと、その群衆エトセトラに観客を意図的に巻き込んでくるのは、アレです、

 

「この舞台考えたやつイイ性格してんじゃねえか…」

(訳:天才ですか最高ですね一生ついてく)

 

って感じです。

 

1番分かりやすいのが手拍子かなあ…。

たぶん、Superstarって曲だと思うんですけど、この曲の前に、ジーザスが連行されているので、どう考えてもこの曲中になんかジーザスが拷問的な酷いことされているのは想像するのは難しくはないんだけど、この曲、やたらとかっこよくてノリがいい曲なんで、手拍子しようね!!って役者さんたちが煽ってくると、大体の人がしちゃうんですよね。

私はちょっと気持ち悪くてできなかったんですけど、1階席とか観ているとなんかそんな感じな気がしました。

ジーザスを持ち上げて見殺しにして、しかもそのことを喜んでいる群衆の1部として、観客もいつの間にか参加させられているぞ…www、とニヤニヤしてました(笑)。

 

ここまで大きい劇場だと、こういう観客が参加している/させられている意識って結構難しいと思うんですけど…、音楽の力ってすげえな…。

 

いや、それにしてもマジでイイ性格してんな。作った人(褒めてる)

 

あとは、なんか覚えているのだと Gethsemane(I Only Want To Say)って曲があって(これは調べたのであってるハズ)、要はジーザスが死に向かう葛藤、からの諦め経由の、決意に至る歌なんですけど(聴いた感じ)、その中に

 

Alright, I'll die!

Just watch me die!

See how I die!

 

youtu.be

(かるく探したらなんか違う人のでえげつないの出てきたから貼っておく。後で観よ)

 

なんかこんな感じの部分があって、客席向いてるんですけど、もうこれ「俺が死ぬのをしっかり見とけよこの(観客席の)野郎ども!!」と言っているようにしか聞こえなくて。

ジーザス(リーさん)絶対にこんなに口は悪くないけど。見た目からして紳士そうだけど。

 

しかも、この時に舞台後方から、赤い照明が、客席の方に向かって照らされて、しかもジーザスが上向く、というかのけぞるのに合わせて、その照明の角度もあがってくるんですね、3階席でも「うわまぶしい!!」ってなるぐらい。

たぶんこの画像だと思うんだけど…。

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さっきの公式Twitterから

 

めちゃくちゃしびれますよね、しかもジーザスがシャウトしたりもするんで。

ある意味、抑圧されまくっている人のシャウトなので、聞いててすげえしんどいし、「いいぞもっと叫んじゃえYO!!」と謎のテンションになります。しんどいのと同時に聞いててスカッとする。

 

ああ、そういえば、ジーザス関連で言うと、鞭で打たれるシーンも、別に物理的に打ち据えている訳じゃもちろんないんだけど、1回打たれるごとに、ストロボみたいに照明がバチバチ点滅するので、視覚として物理的に痛かったです。

 

つまるところ照明が最高にいい仕事してた!!

しかも同時にコンサートっぽい照明でもあるから、常に光がかっこいい!!

神=光なので、光がかっこいいのはすごい大事!!

 

最初は『駆け込み訴え』みを感じた。

www.aozora.gr.jp

 

出だしからユダがジーザスに向かってAll I ask is that you listen to me(僕の話‹内容的には忠告›を聞いてよ!!的な※オペラグラスでラミンさん見るのに忙しくて和訳見ていないという失態)とか歌っていたと思ったら、ちょっと後にマグダラのマリア出てきてLet me try to cool down your face a bit(あなたの顔のほてりを冷まさせて?かな?超絶美女のシューンマッカーさんでした)とかジーザスに向かって歌いだすし、ジーザスまんざらでもなさそうだし、しかもそのあとユダが「あんな女と!あなたらしくもない(hardly in your line)!!」とか怒涛のようにキレながら歌いだすので、「なんだこの三角関係…(白目)」(表現不適切かも)みたいな感じで、なんとなく初っ端からユダ→ジーザスへのちょっとめんどくさい愛情みたいなのを感じて、太宰治のやつ思い出しました。

1人芝居用の戯曲として読むとかなり面白い。舞台後方の搬入口から舞台に飛び込んできたら面白そう…とか想像が膨らむ。

 

そもそも裏切ったのも、なんというか、ユダが言っているけど、

 

But I only did what you wanted me to!

(でも、俺はあなたが望んだことをしただけだ!)

God, I'll never ever know why you chose me for your crime.

(どうして俺を選んだんだ)

 

って感じで。

あとたしか、いよいよユダが裏切って、ジーザスから離れる、って時にも、ジーザスが、ユダに、自分のつけてた(パンクな柄っぽい)スカーフを渡してて。

しかもその時、意味深長げに、ジーザスが、跪いているユダに腕を伸ばしかけて引っ込める、みたいな、なかなかにくいこともやっていて。

 

なんかそういうのがあって、「あ~ジーザスには自分の死を通してなんかみんなに伝えたいことがあって、その実行犯役に選ばれちゃったのかユダ。どんまいユダ。」みたいなことを思いました。

 

聖☆おにいさんでもだけど、ユダの愛はいつでも重いね!!いいと思う!

リーさんが良い感じのビジュアルすぎて、思わず何箇所か漫画を思い出したり出さなかったり…

でも今回ばかりは利用されてる感もなくはないね!!

ヤダ、ジーザスってば強か!!(テンションが迷子)

 

ねえこれって笑っていいの?

ヘロデは笑っていいよね

はっちゃけすぎだろ。冒頭の手拍子の要求からしてヤバかったよ藤岡さん。

 

しかもこの1曲歌って登場終わりという。

youtu.be

やり方は違うけど、藤岡さんもこれぐらいはっちゃけてました。最高。

 

どう考えてもコミック・リリーフ感がものすごいです。楽しい。

 

Prove to me that you're divine. Change my water into wine.

(カミサマだって証明してよ?水をワインに変えたりしてさ!)

 

Hey! Aren't you scared of me, Christ? Mr. Wonderful Christ!

(ねえ!わたしのこと怖くないの?ごリッパな救世主さん!!)

wonderfulの言い方が藤岡さんヤバかった「わんんんッッだふrrrrっる」みたいな。(どんな)

 

これは、はっちゃけるなって方が無理だし、笑うなって方が無理。

最高ですヘロデ。たぶん登場時間に反して、最も強烈な印象を残したと思う!!

 

ヘロデ以外

意外と和訳がツボったりしました。

 

Peter will deny me
In just a few hours
Three times will deny me

 

なんかペテロの3回の否定を予言してたとこだと思うんですけど、

直訳だと、「ペテロが私を否定するだろう、たった数時間のうちに、3回も否定するだろう」ぐらいだと思うんですが、

 

「ペテロがシラを切る 数時間で 3回も!」

 

カッコいいけどあまりにも実生活で使いそうな日本語で、しかも若者言葉っぽくて、ロックな格好してるから合っているいえば合っているんだけど、でもこれイエス・キリストの話だし…ってぐるぐる考えていたら笑っちゃいました。

 

あとあれな、12使徒「引退したら 福音書でも書こう」な。

あれはクッソ笑ったわ。

そらジーザス自分が死んででも、こういう風な堕落を止めようとするハズだわ。

たぶんそのことに対する応答が、Could We Start Again, Please?なのかな、と。 うろ覚えだけど。

 

そんなこんながちょくちょくあって、不謹慎承知で笑ってしまう箇所がいくつかあって、個人的にそういうの好きなので、いいなあ、と思いました。

 

最高過ぎるぜ生歌生演奏&字幕

とりあえず色々おいておいて、サックスとクラリネットとフルート1人で担当されてた方すごすぎませんか!!?

普通にびっくりしまくったんですけど。

 

あと、あんまりコンサートとか行かないんで、ギターの爆音とかトリハダ立ちまくりでした。

サックスのソロも最高かよ。耳がしあわせ。

 

あと何にも勝る生歌よ!!!!!

 

ひゃー!!マイク使っているとはいえ、人間の出せる音域と音量こえてんじゃね!!?

 

ラミンさんがどっかで「うわああああ!!」って感じで歌ったとき、3階席だけど、耳元で輪ゴムはじかれたのかと思うくらいだったよ!!??

すごすぎじゃない!!!?素敵が過ぎるよ!!??

 

あとカヤパ役の宮原さんの超ド級の低音にはビビりました。何あれどうしたら人間からそんな低音が出るの??

 

あとジーザス(リーさん)の高音素敵かよ。でもシャウトも素敵。延々と聞いていたい。

 

というか全員うますぎる。最高。

 

音楽に関しては表現する語彙力がないので、こんな感じでした。

身体が震える音量で、トリハダレベルの歌ですから、もうスマホのバイブレーションなみに感動しまくるしかない。(スマホはちゃんと切ってるけど!)

 

あと字幕!!!

正直、カットしてんなあ…とかいう部分もあったんですけど、英語で何回か同じ歌詞の部分とかは、その何回かのなかで、部分的に変えた数種類の字幕を出して内容補っていたりしたので、すげー!!となりました。ありがたい。

日本語字幕あるとそこそこ英語聞き取れるけど、ないとまだ厳しい勢なんで…。

 

それにしても、ラストのジーザスの、おそらくはほぼ聖書からそのまま取ったであろう

 

Father, into your hands I commend my spirit.

 

のセリフと同時に、ジーザスがちょうどクロス部分に位置するように、暗くなった舞台に、白い照明で、超でかい十字架描いていたのは、なんかすっごいぶわわってなりました。

しかも、その光が徐々に細くなっていって、そのどんどん細くなっていく十字架(光=神=ジーザス)を、色んな人が舞台上に立って見ている、というこれまたなんとも意味深な感じの構図…。

うーん、なんかもうほんと、ダイナミックな動きが可能なこのセットをふんだんに使いまくったパフォーマンスのラストが、ここまで神秘的かつ静的なのは、美しいとしか言いようがない…。

 

雑な結論:

歌及び演技が上手いのも、演奏が最高なのも、

このメンツだと当たり前なので、照明しか勝たん

 

ホントに難しい時期なのに来日とか感謝しかない

これに尽きるよね。

マジ観に行けてラッキーだったとしか言いようがないです。

そしてどうして2019年の初演を観に行かなかったんだ自分…とただいま絶賛呪いまくっています。

あの…コロナ落ち着いたら…また再演とか…あるよね…きっと…。

 

信じて待ってる…。

 

でも、とりあえずは、ここんとこ、調子乗って出歩きすぎたんで、ちょっと自粛します。

NTLiveのアンコール上映が始まるまでですが…。

『弱いい派』の感想も『森 フォレ』の感想も早くまとめないと…。