感想日記

演劇とかの感想を感情的に書きなぐってます。あくまでも「感想」だし、備忘録としてネタバレしまくりなのでぜひ気を付けてください。でもあらすじとかはあんまり綺麗にはまとめてないです。

舞台美術全般、特に照明が最高!ってことしか書いてない『Le Fils 息子』感想の前半。

2021/09/04

東京芸術劇場 プレイハウス

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ジャニーズ事務所の人が主演だから人ごみヤバいかと思って
早めに(開場30分前)撮りに行ったら空いてて綺麗に撮れたので満足

 

【2021/09/10追記】

後半書きました。吐き出せてスッキリしました。

 

monsa-sm.hatenablog.com

 

 

 

観に行った理由はたぶん書かなくても分かるかと思います。察して☟

monsa-sm.hatenablog.com

 

 

『Le Père 父』の日本公演は、そもそも情報キャッチするのが今よりもさらに下手で観に行けなかったので若村麻由美さんで出たのに!!悔しい!!)、今回は行けて超嬉しいです!!

あとジャニーズ主演だから客席どんなことになってるのかとおびえながら行ったら意外と空いてた、という。

しかも2階席のど真ん中。周りに人ゼロ状態。観やすすぎる。いいのかこんな良席に私なんかが座って。

 

あと全然関係ないんですが、芸劇でなんか平家物語的なの(たぶん那須与一のくだり)の演奏してました。

早く着きすぎて暇を極めていたので、タダでこんな演奏が聴けてしまったのはラッキーとしか言いようがない。

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それと『THE BEE』のキャスト発表日が明日、私の誕生日だそうで、「これは余計観に行くしかない…!!」と謎に闘志を燃やしていました。

NODA・MAPってさ…キャスト…だいたいめっちゃ豪華でチケット取りづらいよね…??頑張る…。

 

すごくどうでもいいね。明日はたぶん(ただいま9月5日)、今回の舞台とはケタ違いのレベルでファンばっかりであろう検察側の証人観てくるので、とっとと感想まとめます…。

世田パブの1階席の男性用トイレが女性用に変わるレベルってマジですか…??

そんなの女性客99%の『スリル・ミー』ぐらいかと思ってたよ…??

 

あと一応書いておいた方が良いかと思ったので改めて書きます。

 

ここから下はネタバレしかしてないです!

 

内容はわりと真面目に書いているつもりなんですが、文体がこういうふざけた文体で書いているので、今回の重い内容的にアウトだな、って方は読まない方がいいと思います!

 

 

 

 

 

 

マジで気を付けてね(目次からネタバレしてるから)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公式サイトとか写真乗ってるサイト

www.lefils-theatre.jp

 

☝あらすじとかも載ってます。

 

身も蓋もない書き方してしまうと、両親の離婚が引き金原因ではない。原因は本人にも「分からない」になって精神のバランスを崩してしまった17歳の二コラ岡本圭人に対して、周りの人が彼の状況を何とかしてあげようと頑張り、本人もそのことは感じているしなんなら感謝もしているし、さらに二コラはSOSもきちんと発することができるのに、なぜか全てが上手くかみ合わなくて、自殺しちゃう話です。

 

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【追記】てか普通にあらすじ貰ってたんだったわ。ってハッキリ書いてるね



あとは舞台の様子が分かる写真とか。

natalie.mu

lp.p.pia.jp

spice.eplus.jp

 

それと、幅はプレイハウスの方が超広いし、照明の綺麗さも段違いに素敵だったんですが、舞台装置そのものはフランス公演の時と同じ感じみたいです。

二コラが「僕が赤ちゃん見てるよ?」と言い、二コラの精神状態に不安しかないソフィアが断る場面だと思う。何故ここでこんなに笑いが起きているのかは純粋に気になる。

日本版だと舞台上のみならず、観客席のほうまで空気が凍り付いたレベルでヤバい雰囲気になりました。私はヒリヒリした日本版の雰囲気好きです!

youtu.be

 

ちなみにパンフレットは2200円でした。

「高すぎない…!?」と思ってたんですが、観劇後に感激しまくって気がついたらパンフレットが私の手元に…!?!そんなバカな…!!

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もはやパンフレットというより絵本並みのがっつりハードカバー

 

精神科医の方の考察とか、日仏でニコラの父ピエールを演じた2人の対談とかあって、かなり充実した内容だったので、まあ妥当な値段か…と納得させました。お財布君を。

 

岡本健一さん、岡本圭人さんのファンの方は買いだと思います。

 

全体の半分ぐらい2人の写真集みたいになってるよ!

 

これだけだとお財布君がキレたかもしれないけど、すげえロングインタビューとか、とにかく内容充実しまくりなので、買える方は買ったほうがいいよ!

 

舞台美術、というかたぶん主に照明にやられた

開場して客席に入ったらまず、2階席どセンターという、全てが楽に見渡せる席の良さに驚いたんですが、幕が下りているのにもちょっとびっくりしました。

最近だと、開場と同時に「なにかしら始まっている」舞台が多いので、ちょっと珍しいな、と思ったというか。

 

これ見て「第四の壁…?」「もしかしたらかなり写実的な、それこそ映画みたいなセットでやるのかな…」とちょっとガッカリしていたんですが(映画撮れるレベルで作りこまれたセット見るとそれだけで「じゃあ映画撮った方が良くない?」となるひねくれ具合)全然杞憂でした!

 

完全に暗転して幕が上がったと思ったら

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舞台全体もっと、かなり暗いし、そもそも黄色じゃなくてオフホワイトっぽい照明だけど
それは私の画力の問題なので許してください…シルエットがとにかく印象的…

 

ええええなにこれめっちゃ綺麗!!!!!

 

そんでもって、舞台装置が目の前で完成されていくんですよね…。

しかも場面がかわるごとに毎回、ほとんど暗転みたいになって、窓から差し込む光だけが印象的に舞台に落ちる中、その光を遮ったりしながら本棚とかついた壁が移動するのでマジで光の動きが美しい…

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雑な絵で伝わるか怪しいところなんですがそこはおいておくとして、単に照明が綺麗なだけならそれだけなんですけど、この窓から差し込む照明が、がっつり物語の軸の部分を支えているから素晴らしすぎるんですよ…!!

余りに的確な表現で、半分過ぎたあたりから窓からの光でおおよその状況把握できそうなレベルだった。

 

なんていうか、まず、二コラはリスカ(とはセリフでは明言されないけど)のような自傷行為はしているけど、それは「苦しみを流す」ためであって、

 

(「人生は闘いなんだよ」という父ピエールのセリフを受けて)僕はもう闘いたくない」

「人生が重すぎる」

「何かを変えたいとは思っているよ、でもどうすればいいか分からなくて」

「生きるのに向いていない気がする!」

 

と、他人にきちんと話すことができているので、決して、ハイじゃあ今すぐ死ぬねバイバイ!ってわけじゃないんだな、と。

 

「居場所がない」と悩む二コラの様子からも、観ている側としては「居場所さえあれば、何かが変われば、彼の事態は好転するかもしれない」と常に思わせられるわけで、そういう、思わずにはいられない希望みたいなものをまずこの照明()が表現している…と思うんですよね…。

そしてこれは、観客が思うのと同様に、二コラを気遣う周りの大人が思う希望でもある(もしかしたらニコラ自身も思っているのかもしれない)んで、どの場面にも、それこそピエールと彼の再婚相手のソフィアだけの場面でも、絶対にこの光差し込んでいるのが見えるという…。

場面の終わりに、その場面に出ている登場人物たち(の心情)が強調されるように、人物たちに当たっている以外の照明がかなり暗くなったりするみたいな演出もあって、厳密に常時ってわけではないんですが、少なくとも1~2か所を除いて場面転換時には確実に差し込んでいた気がする。

 

と、知ったように書いてきましたが決定打は、二コラがピエールと取っ組み合いの大喧嘩になって、次の場面で、その喧嘩のあと自殺未遂したらしい二コラが運び込まれた病院への場面転換の部分ですかね…。

 

さっきも絵…というか図で描いたように、基本場面転換は、窓からの光だけは残しつつ、かなり暗い中、両脇から何枚かのパネルが組み合わさって、完了する形なんですが、この大喧嘩→病院の転換は、真上から幕みたいなパネルが下りてきて、窓も光も見えなくなり、一旦ほぼ完全に暗転してました。

 

2つの場面の間には、会話から「自殺」という二コラの行為が想像されるし、それが「暗転」状態と結びつけられて、初めて「ああやっぱあれは生きていくためにいるからこそ思わずにはいられない希望の光なのか」と確信したというか。

 

確かだったと思うんですが、この後のシーンでやや回復した風の二コラが

ちなみに窓の光も回復してます

 

「やっと真っ暗だったトンネルの先に光が見えてきた」

 

とか言ったりもするので。まあそんなとこなのかな、と。

 

窓の格子模様が十字架っぽいのも(さっきはったリンクから見てみてください!)もうこれ確信犯じゃん…好き…と情緒が不安定になりました。

 

ルネサンス以降の修道院とかだとよくあるらしいんですけど、窓の形と同じ形のイエスの絵とかが、窓のすぐ隣に掛けられていることが多いらしくて、「この地上の光こそ神の光」的な意味があるんだってさ…。

まあそんなこと知らなくても光と神はイコール関係なのは分かるけど…。

神様だって宗教だって希望だって「なんかあった時にすがりたくなっちゃうものベスト10」には絶対入ってますよね。たぶん。

賛美歌みたいな音楽がたまにかかっていたせいもあるかも。

 

あと二コラが本当に自殺してしまったあと、何故か「奇跡的に身体もメンタルも回復して、恋人と一緒に自分が書いた小説を携えて、ピエールに幸せそうな様子で会いに来る」みたいな場面が来るんですけど、夜設定なせいもあるとは思うんですが、窓の外が暗めな青い照明という…。

 

「あ、これ二コラ死んでるね…。パパの幻覚かしら…」

 

と思っていたら二コラが上手にハケていって、ソフィアは独り言を言ってたピエールにびっくりして「二コラのこと考えてたの?」なんて言うからやっぱり妄想というかピエールの頭の中の想像だったので、「照明で今の状況分かってしまったよ…気のせいかもしれないけどすごい…」となりました。

二コラがまだ生きていた時に、ピエールがソフィアにプレゼントしたパールのイヤリングが無くなったことがあって、ソフィアはピエールの息子と言えど精神的なバランスを崩している二コラの事完全には信頼できてないから、雰囲気として二コラのことをなんとなく疑ってしまう、みたいなことがあったんですが(そして観客もなんとなく二コラのことを疑ってしまうように持っていかれる脚本と演者のすごさよ。実際、二コラは親切にもイヤリングを探して見つけてあげるぐらいいい人なのに)、その時のイヤリングを「今日の服装に合うかと思って(久しぶりにつけた)」ってソフィアがピエールに言った時の微妙な沈黙とかもあっての、とどめのこの照明で「やっぱり二コラは死んでしまったのか」って感じだったけど。

 

そして二コラの死を「俺のせいだ!」と自分を責めるピエールの場面がこれに続くラストとしてあるんですけど、ここがまたすごい。

 

結構冒頭に、二コラが初めてソフィアとピエールの暮す家に越してきた時に、二コラがイラついたのか錯乱したのか、暖炉の上のランプは倒すわ、本棚はぶっ壊すわみたいなシーンがあるんですけど、ここの二コラの錯乱をなぞるかのように、ピエールもランプを倒すという。

 

冒頭の二コラのシーンだと、確かソフィアに対してピエールが「すべてうまくいくから」ってこれからの暮しについて安心させようと下手側の椅子で喋っていると、上手からヌルっと二コラが入ってきて、突如それまでシンプルで静かな照明と音楽しか使っていなかったのに、この破壊行動の部分だけは、青いストロボが激しく明滅を繰り返しながら、めちゃくちゃに激しい音楽が鳴るので、超ビビります。

しかもその後しばらく、ランプは倒れたまま、本棚は壊れたまま、本が床に散らばったまま舞台が、彼らの新しい生活が進行してくので、雰囲気としてはかなり不安定な印象があります。薄氷の上を歩く、は言い過ぎだけど、細い1本の糸が切れないように見守る感じがするというか…。メンタルにくる…

 

最期のピエールのシーンだと、さっきも書いたけど、窓からの光がやっぱ青い

で、ソフィアがピエールをなだめながら「どんなに辛いことがあっても人生は続くのよ」(下線部うろ覚え)と語りかけると、なんと窓の光が急激に元の白っぽい色に戻るという。

そして記憶違いじゃなければ!今度はソフィアがピエールに向かって「すべてうまくいくから」と言っていたような…メモに書いてるから誰かが言ったはずなんだけど…。

 

「ああやっぱあれは生きていくためにいるからこそ思わずにはいられない希望の光なのか」

 

ってさっきも書いたんですけど、正にそんな感じ。

「いくため」とポジティブなのか「いるからこそ」とややネガティブなのかは大分状況によって違う感じがするけど、常に前を向いて進んでいくソフィアのセリフきっかけだったので、ポジティブな印象がありました。

後半で書くけどソフィアとアンヌは真逆な印象がある。ピエールの好みが気になるようなならないような。

 

そしてこれで終わりかと思ったら、まさかのもう1回この構図。

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ホントにラストの一瞬ですぐ溶暗していったんですが、正直観た瞬間は「最初に戻った??」「ピエールも息子と同じく自殺するかもってこと??」「え??ループ??」と大混乱しました。

 

でも今こうやって書いてまとめて、同じ自分の絵を張り付けて思ったんですけど、

 

これ舞台全体がピエールの回想だった!!

みたいな可能性とかあったりしない??

こういうことがあるから大変だけどやめられないブログ

 

と思いました。そう見ると、なんか個人的には腑に落ちる…というか…。

 

最初に奥に光が見えるのも、最後にも同じように光が見えるのも、息子の死を語ることで、心の整理をしていくことで、忘れないように生きていくために、「光」を見つめなきゃいけないピエールの話としても見えるなあ、と。

カウンセリング受けてる時の脳内ってこんな感じに近いよね。

「光」があるのは分かっている、けどそっちを見るのが辛い、なんか動けない、みたいな。

…だからどっちも下手側向いてんのかなピエール。

 

少なくとも希望の光的な「何か」なはずなのに絶望的にしんどいの伝わりますかね??

これがきっと「人生が重すぎる」状態。絶対に届かないけど、見つめなきゃいけない、そういうしんどさが、生きてる間中ずっと続く、みたいな。

 

とにかくこういうの全部ひっくるめて伝えてくる照明の力がヤバすぎです。

久しぶりに舞台観て、涙出そうになった。謎の敗北感がある。

 

なんで二コラはあそこで死んだのか?について「超」個人的に

精神科から退院してきて、久しぶりにアンヌとピエール元夫婦が仲良くしていて、二コラも一見復活したように見えるんですが、どう考えてもこの夫婦が元通りになる訳はないのは明らかです。

それは後半で書くけどアンヌとピエールのシーンで繰り出される身体の絶妙な距離感で何回も示されてます。岡本健一さん、若村さん最高。(漏れる本音)

 

二コラほど繊細な人がそれに気が付かないわけはないです。でも今この瞬間はすっごい幸せで嬉しいんですよね。普通に。だって自分が望んでいたような状況だから。

一応誤解無いように書くけど、両親の離婚がトリガーだっただけで、二コラが不安定な「原因」はもっといろんなことの積み重ね、あるいはもっと漠然と大きなことに対する不安だと思います。でもこういう場合、もしきっかけ以前の状態に戻れるなら、たぶんそれが一番いいのは言うまでもないことです。

でもこれがたぶん明日とかになると、また望んでいたような状況じゃなくなるのもたぶん分かっている。だから理想と現実のギャップで辛くなる。

 

たぶんこの瞬間が、その時の二コラにとっては、それこそ自分が思うような希望の「光」的なものに、1番近い位置にいたのかな、って気がします。最初とか最後のピエールみたいに離れた位置じゃなくて。

 

だったら今「終わらせちゃう」方が良くない??となった思考回路はかなり分かるな、と。

 

たぶん、あのなんか「光」的なものには、触れられたとしてもごく一瞬か、死ぬまで触れられなくて当然なのかな、とも思います。

むしろ、その、「光」的なものとの距離をしっかり見て、きちんと認めて、距離を放置できる人は放置して、放置するのがまだ無理な人は何かしらそこに近づけるように「闘う」ことが「生きる」ってことなのかもな、とかぼんやり思ったりしました。

 

そういう意味では、「光」的なものはある意味絶対的なもの(希望とか理想ってえてしてそうだよね)ってことになって、人間にとってあと絶対的なものっていったら「神」と「死」しかないじゃんね、と。

 

だからあんまり近づき過ぎちゃうと、また離れてしまった時のことを考えて、死んじゃうこともあるのかな、なんて思ったりもしました。

【追記】なんか私『ファーザー』の感想にも同じようなこと書いてますね。『母』も映画化したり日本公演しないかなあ…。

 

まあ、両親に、免責の書類にサインさせて「あとはもう知りません。退院無理って言ったのに無理に退院させたのあんたらでしょ!」と投げ出した精神科の対応にはかなり問題があるとは思いますが…。

あそこでもうちょっと違う対応できていたら(通院はする、とか、目を離さないことを両親に強く約束させる、とか)最悪の事態は免れたかもしれないよな…てめえらのせいでもあるぞ…?と謎に恨んじゃったよ精神科の先生。コロナできっと忙しいだろうにごめんね。(リアル親子キャストのせいで現実と混乱)

 

自殺直前のサスペンス

こんな書き方大分不謹慎だと思うんですけど、二コラの自殺シーンのサスペンスの作り方が天才だった…。

 

入院施設のシャワーがマジクソで気持ち悪いからシャワー浴びてくるね!って元気に向かった二コラなんですけど、その前かその後に立ち止まって、「僕のせいで辛い思いさせてごめんね」「2人とも愛してるよ!」って両親に言ってから行くんですが、ここで、「そういやバスルームと思しき区画付近の戸棚の裏に銃あった(二コラがマットレスの下に護身用のナイフを隠していたことが判明したときにピエールがキレるが、それに対して「でもパパだった銃持ってんじゃん!戸棚の裏に!」的なやり取りがある。ちなみにパパの言い分を信じるなら「そこにしまっていたことすら忘れていた」らしい)よな…というか、完全に今の死亡フラグのセリフ…」と観客としては嫌な予感しかしないわけです。

 

そして奥の区画に消える二コラ。

 

なのにピエールとアンヌは、息子の元気そうな様子にちょっとホッとした感じで「映画でも観にいく?久しぶりに、3人で。」なんでのんきな会話を、結構長めにするんですよ。舞台上で。

 

もう許されるなら「バスルーム!二コラがヤバいよ!早くバスルームに行って!!」って叫びたくなります。

だって演劇だから、現に目の前で行われようとしているわけだし。

もちろん1人で立ち向かう勇気なんて無いんで叫べないけど…。

 

こうやって観客に限界直前まで「『今・ここ』で起こっている事なのに」「なんにも出来ない」っていうジリジリ感を与えてからの、どでかい銃声なので、もうなんかヒッチコックもたぶんびっくりだよ!!!?!?

 

なんだか、「観客は、物理的には舞台に乱入していくことが可能」っていう演劇の特性を使って上手く感情を操れらた感があります…。

その後でピエールのラストシーンに流れていくわけだから、「俺のせいだ」って泣き叫ぶピエールに感情移入しない方が難しい感じ…。

だってこっちだって「観てるだけ」で「何にも出来なかった」から。しかも死亡フラグ立っているのに気が付いていたから場合によっては登場人物より罪悪感的にしんどい感じがある

 

…そっかそれで久々に登場人物に感情移入して涙出そうになったのか…。

…なるべく感情移入しないように舞台観るようにはしているんですが、今回はもうすごかったです…。いやほんと…。

上から目線で申し訳ないんですが1本どころか10本とられた感じがする…。

 

案の上前半と後半に分かれてしまった

ちょっと8000字超えたのでさすがに…。

後半は、演技関連(演技の上手い下手とかいうことではなくて。とにかく全員一定レベル超えていたので素人には全員同じぐらい上手く見えました)と実際の親子共演の効果がすごく面白い!!ってこととか、あと内容に関してもうちょっと細かいとこ触れたいな、と思います。

 

【2021/09/10追記】

一応リンクここにも貼っておきます。

 

monsa-sm.hatenablog.com

 

 

とりあえず明日、というかもう今日だけど!検察側の証人!!をしっかり傍聴してきます!!