2021/09/19
ちょっと最近新学期が始まるわ、卒論計画書ださなきゃいけないわ、でブログの更新が滞っていましたが、先週『桜姫東文章』に引き続いての歌舞伎座に行ってきました…!!
これで歌舞伎座は3度目かな
古典芸能に関してはガッツリ役者さん目当てで行っています(笑)。
にざ玉コンビの四谷怪談…だと…!?
と鼻息荒くしてチケットもぎ取りました。変態なのは分かってます。許して。
あらすじとかは文化デジタルライブラリーに頼ろう
一応公式。
知ってる方も多いとは思うんですが、このサイト☟便利です。
大学の講義でもまれに予習用で使われるレベルで情報も正確です。
あと今回の上演される場面の中だと見せ場の1つになるのかな、という髪梳きなんですけど、これ表現することとして2系統あって
1,女が愛する男の髪を梳いてやるもの。→男女の情愛のこまやかさを表す。
2,女性がひとりで自分の髪を梳くもの。→嫉妬に狂った女の髪は逆立つことから、嫉妬の激しい怒りを表す。
で、今回は2の方です。
愛と恨が似たような表現で表裏一体になっているのがヤバいです。
髪の毛のホラーさはここからも来てるのか…。
古典芸能観に行くと大体語彙力が下がった感想しか出てこない
玉三郎さんが美しすぎ…えええ…(放心)
以上!
…だとあんまりなのでもうちょい書きます(笑)。
とにかくお岩さんが1人で語るシーンとかの迫力がマジでやばいです。
毒だってことを知ってからの声の音程音量の下がり方(すげえ低くてちっさい声なのに3階席まで余裕で聞こえるという謎現象)とかマジで「お岩さんが爆誕してしまう…(全身から冷や汗)」ぐらいに怖かったです。気持ち場内の温度下がらなかった???気のせい??
照明が、舞台中央のお岩さん以外、ほとんど真っ暗になるのも最高ですよね。
マジで舞台上全部のエネルギーがお岩さんの恨みの感情に集中していってほんとに怖いんですけど!!?チビるぞ!!?
あと桜姫観た時も思ったんだけど、登場人物の感情が手に取るように伝わってくるの本当に感動します。
基本舞台観ていて、「あ、今自分、登場人物にめっちゃ感情移入してるわ…」となることはあっても「なんかものすごい強い○○の感情が伝わってくる…!」と感じることは、古典芸能以外でほぼ皆無なので、みんな定期的に能・文楽・歌舞伎は観に行こうね!!
時代を超えて、変わらない人間の業みたいなのがビンビンに伝わるよ!!こんにちはパック!!
(突然のシェイクスピアへの脱線)(あと関係ないけど最近能楽堂に全く行けてなくてつらい)
お岩さん、今回初めて生で観たんですけど、髪梳きにかけての見た目の変化はマジでホラーでしかないし(そしてそれでも壮絶な色気なのは何事だろう…??)、じっとりした恨みの感情ももちろんすごいセリフを通して伝わってくるんですけど、同時に、信じていたのに裏切られた悲しさとか、自分の顔が醜く変わってしまった辛さとか、そういう心の痛みがありきでの「恨み」なんだな…となんかものすごく実感しました。
考えてみれば、どうでもいい相手に対しては「恨み」なんか抱かないし、なにかしらポジティブな感情を向けていたからこそ、それが反転するような出来事を通して、ネガティブな「恨み」に繋がっていくのは、当たり前なんですけど、まあ実生活でそんなに人を恨んだことがないので、改めて気づいた、というか…。
うーん、お岩さんを幸せにしてあげ隊が心の中で発足しそうな感じ…。
ただ伊右衛門も恨めないんですよね…。タフというか…。
現実にいたら絶対許さないぞこのクソ野郎案件ですけど、南北の描く悪役って、妙に吹っ切れていてかっこいいからタチが悪い…。
あと二幕で、みんな綺麗な姿で登場して決めポーズするのは、「美しいものみたい欲」が十分に満たされたので、最高でした。
やっぱり歌舞伎は楽しいです!!
まだ残暑が厳しい中で『東海道四谷怪談』観られたのは一生の思い出!!
明日は井上ひさしの『ムサシ』を観に行く予定です。
とりあえず今日はオンライン授業頑張ります!さらば夏休み!!
あと詳しくは書けないんですけど、昨日若気の至り的な事をやらかしたので、記念にそのことだけ書いておきます。今までやらかした若気の至りって、夜に公演観に行って、メイク落とさず寝るぐらいだったので、ようやく至りらしいことができて満足です!!
詳しく書きたくないだけで、犯罪じゃないので安心してください(笑)。