木ノ下歌舞伎『桜姫東文章』の感想を書いて力つき、昨日は更新できませんでした。毎日更新チャレンジは失敗です。残念。
今回は、夜公演しかやっていなくて、夜は家にこもっていたいパーソンからすると「どうして昼公演を1回でいいからやってくれないんだ…」とうめきながら観に行ったピーピング・トム『マザー』の感想を書きます。
感想書きます、と書いておいてあれなんですが、コンテンポラリー・ダンスはようやく両手かな?程度の回数しか観たことないんで、毎回観る度に「???」となっています。今回ももれなくなったので、超短い感想です。
ピーピング・トム『マザー』感想
@世田谷パブリックシアター(2023年2月6日、19時半)
どうも家族経営の美術館みたいな、でも病室でもあり、私室でもある不可思議な空間で、お母さんの葬式とか、出産とか、出産にまつわる不安とか、子供の病気とか、そういう、言われてみれば「マザー」に関わるかな?みたいな場面がダンサーによって展開されていく。
意外と普通の演技のパートも多くて、笑いどころの多い作品だったのでちょっと驚いた。
物語も一応あるみたい。英語のセリフも一応全部事前に配布された資料で確認はした。ただ理解力が及ばず、終始意味が分からなかった。
あと物語が進むにつれて、壁にかかっている絵が、どんどん「お父さん」の若いころの肖像画にかけかえられていくのは、結構謎だった。
全体的に、美術館という設定もあってか、シュルレアリスムの絵画が動いているような印象を個人的には受けた。
まるで軟体動物のように動くダンサーの身体能力と、「怒り」とか「不安」とか「焦燥感」といった感情が舞台上からダイレクトに伝わってくるのが、さすがダンス!すごいなあ!と感動はしたのだけれど、やっぱりダンスをあまり観慣れていないし、ダンスを批評的に観ることも積極的にしてこなかったので「よく分かんなかったけどなんかすごかった」としか言えない…。
やる気があったら今度最近観たNTLの感想も書きます。
あと隣に座ったおじさんの呼吸音が、劇場全体に響き渡るくらい大きくて、終始気が散ってしまったのも、こんなほんわりした感想になってしまった原因な気がします。
それと、ダンサーの方がかなり全裸に近い状態になる場面があるんだけど、何故かふんどしみたいなパンツは履いていて「あれもしかして海外での(たとえばドイツとか、ジャーマンとか!!)公演だときちんと全裸なんじゃないだろうか…」と余計なこと考えてしまったのもおじさんの呼吸音のせいな気がします(ひどい)。
ドイツの舞台はとにかくすぐ脱ぐ。ほんとにすぐ全裸になる。
ダンス公演、観るのはわりと好きなんですが、毎回「結局なんだったんだ…?」となってる気がします。反省。