感想日記

演劇とかの感想を書きなぐってます。ネタバレはしまくってるのでぜひ気をつけてください。

『吉例顔見世大歌舞伎』第一部『蜘蛛の絲宿直噺』

2020/11/20
歌舞伎座!!!!初めての!!!!
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ついに来ちゃったよ歌舞伎座!!
2年強演劇勉強してるくせに遅すぎますね笑。
というのも歌舞伎には謎の苦手意識があって...。

内容かな、多分内容なんだろうね...。
忠義とか情愛とかついていけないんだよね...。

とか思ってたらこの間テレビに猿之助さんが出てて、
これの告知してたんですけど、その時に、

"あれなんかこれだったら面白そう"

みたいに、めちゃくちゃ珍しいことに思って、
即チケットとりました。思い立ったが吉日。



案の定面白かった...!ありがとう私の勘!



あらすじ?はなんてことない感じで

館の寝所で源頼光が病気で寝てて、
隣の間で、頼光の家臣の坂田金時碓井貞光
(なんかこの辺名前聞いたことある人達)
寝ずの番で警護にあたってて、
それぞれの女房たちも控えてるって感じ。
(あ、頼光って妖怪倒したあの人か)

そこへ女童熨斗美、小姓澤瀉、番新八重里、
太鼓持彦平、傾城薄雲が(全部猿之助さん)
入れ替わり立ち替わり現れて
蜘蛛の糸を撒き散らしていく(言い方)。

みたいな感じでした。なるほど。

(ちなみに、能の話だけどあの蜘蛛の糸って
めっちゃお値段高いとか聞いたけど、
やっぱり高いのかしら...:( ; ´꒳` ;):ガタガタ
だとしたらすごい量だったなあ...笑)

いやなんかもうね、とにかく派手笑笑
あと設定として頼光が病だから、
新型コロナウィルスのいじりが酷い笑笑。
「レムデシビル」とか言ったよ笑笑笑。
まさか歌舞伎で「レムデシビル」聞くとは...。

いや、でもほんとに早く治まって欲しいなあ...。

けど多分最初にそういうネタ突っ込んでくれたんで、
なんかすごくついて行きやすかったです。

あと歌舞伎生で初めて観たけど、面白いかもよ!
映像で観てた時は五分で爆睡してたのに!!

3階席で観たからか、迫力は凄いんだけど、
上から立体仕掛け絵本を覗いている感じというか。
演目も相まってからくり箱みたいで、
(色んな襖とか、上下左右、いろんな所から
くるくる登場してきて面白かったです)
ちょっと可愛いかも、と思いました。

あと効果音ね!?なんかかっけえ!!!

(上手でなんか座ってバンバンやってるやつ。
調べたらツケっていうらしい。なるほど。)

立ち回り(でいいのかな)の時とか、
音で迫力出ててすごかったです。
バンって木の固い音が3階席の上の空間まで抜けて、
ちょっとふおおおおおおお!!!ってなりました。
これは映像だとわからない。無理。

...毛嫌いしててごめん歌舞伎○| ̄|_=3

あと市川猿之助さんが普通に凄かった。
いや歌舞伎なんてこれが観たのがほぼ初だから、
何が凄いのかよくわかんないけど凄いのはわかった。

あの最初の禿の女の子がまじで女の子...
えええなんでちゃんと可愛いぞ...なんで...。

(中の人中年のおっさんなのに.....)


あと男の人に戻った(言い方)時とかは
なんか粋って感じで(太鼓持ちだし)かっけえし。

ええええええなんでええええええ

指先とかなんか雰囲気がすごかったです。
どうすればあんな色気が出るのかな...…( 。ω。)?

あと3階席から観たけど意外と見えるな細部。
安い席でここまで見えるならいいかも。
もうちょい慣れたらいつか花道での
役者さんとか間近に観てみたいけど。

それにしても蜘蛛の糸の回収に頑張ってる
黒子さんがまたちょっと可愛かったり。
見えない決まりなんだけど、思わずがんばれ!
ってなりました。しょうがないよね笑。

いやそれにしても演目が私の好みにドンピシャ、
っていう幸運なのもあったけれど、
歌舞伎...悪くない...というか楽しい...。

実は歌舞伎の勉強全然興味持てなくて、
演習の時間とかほとんど死んでたんですが、
もしかしたら好きになれるかも...。

また楽しそうな演目とか先生オススメの演目とか
来年からはチラチラ観に行こうかな...。
歌舞伎座の場所も覚えたしね...。
あとは国立劇場かな...あっちもいいかも...。

でも今年はね...もうね...帰る...!地元に...!!!

シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい』
『幸福論』シラノ・ド・ベルジュラック
予定が合えばNTLiveのアンコール観て帰る...!!
(あれ、割と多い)

今年も結構頑張って、お金使って、劇場行って
そこそこのラインナップの演劇観たんじゃない?
怒涛のNTLive夏祭りもコンプリートしたし。
オンラインの配信も観まくったし...。
去年には到底及ばないけどコロナ禍の割に頑張った、
ような...気がしなくもない...ような...あれ...うーん...

どうしても商業演劇寄りになって
あんまり小劇場系行けてないけど...。
...情報収集能力と行動力が欲しい...。
本当はKAATとかにももっと行きたいんですけどね。
いかんせん遠いんだよなあ...。

とりあえず去年は記念すべき初の生歌舞伎が
楽しく観れたことに感激しながら、
翻訳の授業の発表の準備でもするかな...。
仮名手本忠臣蔵』もやんなきゃだし...。
がんばる...がんばるよ...。(既に死にそう)

追記:今思い出したんだけど、妖怪として
最後に隈取り状態で登場してから、蜘蛛の糸
縦横無尽に飛び散る中、華麗に回転しながら、
動いてたのがほんとに綺麗だった。
若干足元とかに蜘蛛の糸が絡まっていくし、
白い着物はくるくる翻るしで何あれ絶景。
それに黒髪長髪が乱れるんだよやばくない?
(考え方・言い方及び書き方が完全に変態)

The Taming of the Shrew『じゃじゃ馬ならし』

2020/11/08
東京芸術劇場 Playhouse
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感想まとめるのが遅くなりました!!くそう!!
全て学校が悪いんだ!授業時間を守んないから!
...いやほんとに守んないですよ...ひどい...。
悪いとトイレにも行けない...オンラインなのに...。

まあそれは置いといたにしても、
観れたよおおお!じゃじゃ馬ならし』!

ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー
来日公演も中止で落ち込んでたし、
イヴォ・ヴァン・ホーヴェの『ローマ悲劇』
もちろん中止で、屍と化してたけど、
ちょっと復活しました。やったね。

シェイクスピアの中でも割とTOP5に入るくらい
好きな戯曲です。嫌いな戯曲も別にないけど。

まあ上演の仕方とか、かなり演出を考えないと、
ひんしゅくとか買うような内容も含んでいるのは
一応わかっているつもりですが、

(RSCの公演中止のショックを
春学期のレポートへと無事に昇華しました。
A+だったよ。先生もきっと悔しかったんだね!)

個人的にはケイトは、周りの環境で
(世間体ばっか気にする父とか、
かーなーりーしたたかな可愛い妹とか)
ひん曲がっちゃった説を推してるので...。

まあ何が言いたいかというと
ケイト、シェイクスピアのヒロインの中でも
段違いにかわいいよね!
(雑)

イヴォ・ヴァン・ホーヴェさんも
(ねえこの人どれが名前でどれが名字?
毎回打つの疲れるんだけど???)

「ケイトは元々そういう性格ではない。
そう振る舞うのには理由があるんだ。」

的なことをインタビューで喋ってたし。
だよね。わかる。超そう思う!!!
みたいになりながら見てました笑

それにしてもR18じゃじゃ馬ならしって
一体全体どうなるのかと思ってたら



これは笑笑笑笑笑笑笑笑

ヤバすぎる笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑

こんなアブノーマルな変態シェイクスピア笑笑

観たことないんですけど笑笑笑笑笑笑笑笑

超汚ねえぇ!(褒めてる)笑笑笑笑笑笑笑笑



みたいになりました。いやマジで。
刻むように笑笑笑入れないとやばいぐらい
ほんとに超やばくて面白かったです。
(失われた語彙力はどこで求めるべきですか?)

確かにこれはR18かけるべきだな、と思いました。
レーティングが妥当だと思ったの久しぶりです。
純粋な高校生とか見たら卒倒しそう笑笑笑。

暴力、セックス、嘔吐、スカトロ...
ほんとになんでもありのシェイクスピアでした。


どこから書けばいいのかわかんないんですけど、
うーん...、どうしよう...。迷う...。えええ...。
(後から読んで思い出せるように書くのって
めっちゃめんどいです。自業自得だけど)


とりあえずメインの事書いてから、
細かい部分でここが面白かった!みたいなこと書こうかな...。
正直かなりぐちゃぐちゃしそうなんで...。
文章構成能力が欲しい...。つらい...。


ぶっちゃけると最初のうちは、

"ここまでエログロな感じでやる必要ある???"

みたいな感じで、楽しいは楽しかったんですけど、
なんていうか胃もたれ起こすギリギリの
好きか嫌いかよくわかんない感じでした。

でもね...でもなんだよ...!!!
ケイトがペトルーチオと結婚したあと、
「ならし」の時にね...!!
失禁したんだけどね...!
(書いてて思った。パワーワードすぎる。
あとあれは水を仕込んでたと信じたい)

...でそのあとペトルーチオが机に垂れた尿を
舐めるみたいなやつがあってね...!!!
(アブノーマルプレイにも程があるとは思う)

まあケイトは当然驚愕するんですけど(そりゃな)
なんていうかそれまでも結構エログロな感じで、
超絶どぎつい演出結構あったんですけど、
割とここハイライトな気がしました。

で、なんか、その今までのどぎつさが全部
ペトルーチオがケイトに対して

"君がなんでも構わない。それでも愛する!"

って伝えるみたいな1点に、
なんていうかとにかくそういうのが
このシーンに集約された!って感じがして、
ちょっと"うわあ...すげえ...(塞がらない口)"
みたいにしばらく放心してました。

まあやってることは飲尿なんですけど。

てか、まさかブログで飲尿って書く日が
こんなに早く来るなんて...。
...いや、そもそも書く日が来るなんて
思ってもいなかったですけど...。

まあもしかすると視覚的にも
かなりショッキングなので、そんな状況で
ケイトとペトルーチオが視線を交わしあってる
からこそ、なんかそんな風に感じたのかも???

実際にケイトもここからは結構態度が軟化して、

"もうなんでもいいわ"

みたいなことを言うし(オランダ語わからぬ)

しかもしかも!最後のケイトの演説!!
あれ結構最高でした。それ以外も素敵だけど。

なんとペトルーチオが観客席へおりるんですよ!
それで舞台中央に立ってるケイトのちょうど
真正面になる座席に座ってじっくり聞く。

なんていうか、客席にペトルーチオがいるので、
一般論っていうよりは、もっと個人的な論理
そんな印象を受けて、ケイトの言ってることが
普通よりも受け入れやすいような気がしました。

しかも、劇全体が(ラスト何十行ばっさりカットして)

"夫の心がそれで安らぐのならば"
※原文だとたぶんmay it do him ease.のところ。

っていうケイトのセリフで終わってるので、

向こうが自分を体当たりで愛してくれてるんだから、
こっちもこっちで体当たりで愛してやるわよ的な。

"ラブラブかよリア充め!"って感じでした。
最後に2人、手をつないで退場だし。
うんなんかもうかわいいから許す。

こういうカップルもあっていいよね
って思っちゃう感じでした。
なんだろう謎の説得力の『じゃじゃ馬ならし』だった...。

あととにかく演出が過激だった...。

まずは「いい子ぶりっ子」のビアンカ
描き方がやばいとしかいえないというか...。

セックスアピールが半端ない...。
まずスカート丈がおかしい...。
普通に立ってるだけでパンツ見えるスカートって
それはもはやスカートではないよね笑笑。

ピアノの上で股広げて誘惑してたりとか、
なんかもうビアンカがぶっ飛んでました。

なんかこんな感じのガラスボックスで
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(これに写ってるのはキャタリーナです)

家の中を表現してたんですが、
ガラスボックスの外とかで
みんながビアンカのことを

"美しく貞淑でまじ最高やん..."

って言ってるのに当の本人はガラスボックスの中で、
めちゃんこセックスアピールしてるので、
もうなんというか笑うしかない笑笑笑笑。

というかビアンカとルーセンショーが
ガラスボックスの中でヤッてる最中に
一応ブラインド閉じてるんですが、
何故か体の動きに合わせてブラインドが
チラチラ開く開く笑笑笑笑笑笑笑笑。

そのサービスショットは要らん笑笑笑笑。

でもヤラシイこと以外でも
結構面白かったです。ガラスボックス(当たり前)

教師相手にめちゃめちゃケイトが暴れる、
みたいな場面が冒頭(第二幕第一場)にあると思うんですけど、
ガラスボックスの中で暴れまくってることになって、
音自体は割と控えめなんですよね...。
視覚的な情報しかほぼない感じ。

だからその手前の舞台の部分で
バプティスタとペトルーチオとかが
割とガチめな持参金とかの話してるのが、
妙にジワりました。2人とも後ろ後ろ!!笑

あとペトルーチオ含め、求婚者男性陣の描写も
なんか見た事ない感じっていうか、面白かったです。

ペトルーチオだけ、いわゆるTheジーパン
て感じで、ほんのちょっとだけ周りから浮いてる、
みたいな感じはしなくもなかったんですが、

そんなのを忘れるレベルで全員ギャングっぽい笑。
というかノリが男子高とかパブリックスクールのあれ。

ルーセンショーのふりしてるトラーニオが
何故か寄ってたかってボコボコにされるわ、
人間ピラミッドはやるわ、(どうして)
シャワーの時間とか意味不明のこと言って、
これまたトラーニオの顔面にみんなで唾かけるわ、
トラーニオにペトルーチオのケツに
キスさせるわで。
(これはほんとにやってた。パンツ脱いで。
とりあえず俳優さんってやばやばい)

トラーニオ(ルーセンショーのフリしてる)が
集中砲火なのは、ビアンカに求婚するのが
他の人たちより遅くて後輩状態だからかな?

どっちにしろ洗礼感が半端ない笑笑笑。

まとめは賛美歌だかなんだかよくわかんないけど、
多分そこそこ拡張高い音楽に、
勝手に卑猥な歌詞つけて合唱してたし。
なんでみんな歌えるわけ笑笑笑笑。

なんで、といえば、何故か最後の最後まで、
トラーニオはボコボコにされたままです。
ビアンカの披露宴でほんとに何故かだらけの
トラーニオ。生きてる?大丈夫?

ちなみにこの場面もおめでたいはずなのに、
全くおめでたくないどころか、何故か全員
疲弊しきってるor酔いまくってるorだらけで...。

いやほんとにペトルーチオとケイトが
ものすごく健全でまともに見える
ぐらい汚い笑。
これ余程ですよ、まじで笑笑笑笑。

ビアンカはピザを咀嚼してから吐くな、
ルーセンショーは乳もむな、
あとみんなお酒飲むのもうやめとけ笑笑笑。
エトセトラって思わず思いました。

深読みするなら、結婚式が幸せの頂点で、
このあとぐったりしちゃうような夫婦生活が、
少なくともケイト達以外にはありそうな感じで、
なかなか心抉ってくる印象もあったかも。

あと個人的に好きだったのは、
ペトルーチオがビアンカに最初にアタックするとこかな。

原作だとペトルーチオが奮起するために

"But here she comes; and now, Petruchio, speak."
(ほら彼女が来たぞ、 さあ、ペトルーチオ、喋るんだ)

ってところで、ちょっとだけペトルーチオが
ほんとに告白前にド緊張してるような
自信なさそうな感じがチラッと見えて、
ちょっと応援したくなる感じで好感持ちました。

そして出てきたビアンカは何故かwith冷蔵庫

ペトルーチオにウンザリすると冷蔵庫に入るという。

どうしてそうなった笑笑笑笑笑笑。

まあでもペトルーチオがケイトのことを

"食べちゃいたいぐらいかわいい!"

みたいに形容するセリフがあるので(第二幕第一場)、
そのケイトが冷蔵庫に入ってると
若干カニバッぽくて妙に生き生きするというか笑。

それにしても冷蔵庫(中にはもちろんケイト)に
キスするペトルーチオも相当あれだけど、
その冷蔵庫の中から手だけ中指立てて
出してくるケイトもなかなか。
(ちなみにこの時冷蔵庫は倒れてて
棺桶状態です。若干笑えるホラー笑。
貞子の井戸でもイメージ近いかも笑)

めちゃくちゃお似合いですね。末永くどうぞ!

(あとケイト役の女優さんの足がえぐいぐらい
綺麗すぎて...谷崎潤一郎じゃないけど踏まれた、
じゃなくて、これも元々のセリフである
"すらっとしてる"とか"ハシバミの枝みたい"
とかいう形容がピッタリでした。ナイスキャスト)


それにしても最初、演出家インタビューから
流れるように本編に入ったので、

"あれ?スライの劇中劇のくだり全カット?"

って思ったんですけど、違う形でありました!

ケイトとペトルーチオがケイトのパブティスタのとこに
向かう時(第四幕第五場)に、何でかわかんないけど
突然観客に向かってペトルーチオが
ほとんど罵倒しだしたんです笑笑笑

"なんか客席のあの辺のご婦人うるさいけど、
俺らの演技に不満でもあんですか、
なんならあなたが演じますか??ああん?
(ケイトに向かって)お前もさっき俺に
言ってたじゃないか、えっと、
「ほんとにうるさいわね、
ハンス(ペトルーチオ役の俳優さんの名前)」
だっけ。そう言ってたじゃないか。
あ、違ったハンスじゃなくて俺今ペトルーチオだわ"

みたいなノリ(うろ覚え)でした。ウケる。

ああなるほど、これで「お芝居ですよ」って
伝えてるのかと思ったら、そこから
流れるように

"お嬢さんor何言ってんだジジイだろ論争"

と原作のくだりに上手いこと戻って、
客席からヴィンゼンショーが出てくるという。
お見事!って感じの面白さでした。すごい。

大体に色々カットされてるけど、
こういう風にちゃんと要素は残ってて、
それで二時間に収めてるんだから最高ですね。
スピード感が凄かった。あと肉弾戦感も。

ケイトを女性が女性として演じるなら
肉弾戦っぽくするのは
よく観る感じだな、と思ってたんですが、
これはとにかく振り切り方が半端じゃない。

三日連続で通って少し疲れたけど、
良い物観られて良かったです。
コロナが落ち着いた辺りにでも
また来日公演お願いします…まじで…。

とりあえずまあ書き終わったかな!?
今週は金土日と国立映画アーカイブに通い詰めてます笑
今日は『風の餌食』を観てきました。
サイレントで二時間弱って初めてかも…。
面白かったけど最後よく分かんなかったのが辛い。
でも明日はグリフィス(ピアノ伴奏つき)なので
楽しみに行ってこようと思います。

Opening Night『オープニング・ナイト』

2020/11/07
東京芸術劇場 Playhouse
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イヴォ・ヴァン・ホーヴェ祭り2日目でした!
全部13:00からのチケット取ってたので
昨日は『オープニング・ナイト』観てきました。

率直な感想としては、なんだこれ????(酷い)

いやなんか、話としては年齢をついに
意識するようになった大女優さん、っていう、
なんかイヴの総てとかで観たことあるな、
『プレゼント・ラフター』にもこの手のヤツあるな、
みたいな、どこかで聞いたことある話だったけど、
なんというか描き方が...変。(悪い意味ではない)

"老い"への恐怖を感じてる女優が
目の前で交通事故で死んだ若いファンの
ナンシーを、その恐怖の具現化的な感じで想像して
2人で互いに微笑みあったり罵りあったり、
最後にはその想像上のナンシーを絞め殺すって、
どんな話だ一体。すげえな。

多分主演の女優さん2人がすごかったからかな。
実際は違うんだろうけれどギリギリのテンションの
演技がすごい。もうキレそうとしか表現出来ない。

そんなテンションな上に、芝居の稽古なのか、
日常生活なのか混乱するところがたくさんで、
舞台の状況の切り替えが早すぎて
目がクラクラするような感じの部分もありました。

でもなんかそんな混乱してるみたいな状態で
(少なくとも)私は観てたので、笑。
もしかしたら突拍子もなく思える物語に
何とかついていけたのかも、なんて思いました。

それにしても、一昨日の『声』しかり、
本当の舞台で観たいよーーー。
舞台上を撮影してるカメラの映像が
舞台上のあちこちのモニターに映るんだけど、
見たい時に限って俳優さんの顔のアップになって、
見えない部分もあって残念でした!
いっそ定点カメラで収録して欲しかったかもです。
まあ観れただけで満足ですけどね。

ちなみに1番ドキッとした演出は
最初にナタリーが事故にあうときに、
後ろの窓ガラスにがバシャって飛び散るだけで
表現してたところです。
ちょっと初っ端からビクってしました!
なんてショッキングな演出。
(ちなみに真っ裸はもう慣れました。
前は結構(⊙ω⊙)ギョッとしてたけどね。)

でも、"老い"が一応メインのテーマなので、
イマイチまだ掴みきれてないけど、まあいっか。
映画もあるみたいだしもう少ししたら
みてみようと思います。

そして今日はいよいよ最終日!
じゃじゃ馬ならし』R18!!!
舞台でR18とは何事だ!?!?!?!

とりあえず行ってきます笑笑