『The Winter's Tale』
2020/05/22
Youtube
(画像は公式Twitter@The_Globeから)
結構大胆にカットしてるのに、
上演時間が2時間半越えってどういうことですか。
フルでやったら何時間なの『冬物語』。
この間ロイヤル・バレエ団の
2時間の『冬物語』を観たので、
余計にそう思いました。
やっぱりバレエとは全然違いますね。
バレエはなんか神々しかったけれど、
こっちはめっちゃ笑えるし
なんならちょっと馬鹿馬鹿しいです。
芸術としての形態が変わるだけで、
内容まで変わっちゃうのは驚きです。
...ところで戯曲、結構前に読んだんですが、
ポーリーナとカミローって
最後に結婚とかしてましたっけ?
...多分してないと思うんですが...、
戯曲弄ってるのかな...。
記憶が曖昧なのでハッキリしませんが、とにかく
何故か今回はくっつきそうな終わり方でした。
このお話の中で1番割を食ってるのは、
この(夫を亡くした)ポーリーナと、
あっさり死んじゃう王子マミリアスなんですが、
(ロイヤル・バレエ団のほうは、
その2人を敢えて強調して、
ハッピーエンドの輪から漏れた人々にも
視線を向けていました。)
今回はなんかポーリーナも、
この後なんか結婚...つまり
シェイクスピアの喜劇の終わり方をしそうだし、
マミリアスに至っては言及すらされません。
(因みにマミリアス役の方は、
この後何役やるんだってぐらい、
色んな役で出られてます。
"時"役でも出てますね。
あえて探すのも楽しいかもです。)
まあこんな風に、割りとすんなりとした
綺麗なハッピーエンドになっていて、
観てる方としては後味が
かなりスッキリする印象でした。
...これも演出の一環ですかね...。
好みはかなり分かれそうだけど、
個人的には悲劇より喜劇が好きなので、
なかなかにありなんじゃないかなと思います。
あと演出に関して言うと、
やっぱりこの劇は、シチリアとボヘミアの
対立(対比)を如何に視覚的に出すか、
って言うことがネックみたいです。
(ロイヤル・バレエ団の時もそう)
今回は、アポロン神の神託とか
割かし古典的なことが出てくる、
シチリアの人々は割りと古風な衣裳で、
若者の恋の喜劇が始まるボヘミアは
これでもかと言うぐらいの現代の衣裳。
パーティ部分なんかは
まじでアメリカンなパーティ。(偏見)
ミッキーマウスのTシャツはさすがにビビります。
そういうの嫌いじゃないです笑。むしろ好き。
あと、ゴロツキのオートリカスが、
女性になるだけでこんなにチャーミングに
なっちゃうとは思いませんでした。
戯曲読んだ時は髭モジャメタボ気味の
オッサンを想像してたので...。
皆さん(特に男性の方)外国に行った時は
美人のスリに気をつけましょう笑。
でも最後にキスまでしてくれるなら、
財布ぐらいスられてもいいって方は、
それでいいと思います。win-win最高。
ちょっとあっさりした感想になりましたが、
なんせこの間も『冬物語』を観てるので
今回はこんなもんにしておきます。
あ、あと、蛇足なんですが、
ポーリーナの夫が、狼に食べられる時、
その狼を、狼の顔がプリントされた布で
表現しているのが、ロイヤル・バレエ団と
全く一緒でビックリましまた。
もしかしたら伝統的な表現だったり
するんでしょうか。謎。
とりあえず今日はまたまたグローブ座の
『マクベス』を観ちゃいたいと思います。
明日は『欲望という名の列車(電車?)』に
1日かけたいので...。
いや、ほんとに色んな団体さん、
マジで配信しすぎです。さすがに死にそう。
勉強だと思って頑張ります。\( 'ω')/