感想日記

演劇とかの感想を書きなぐってます。ネタバレはしまくってるのでぜひ気をつけてください。

『Fukushima50』(試写会)

2020/02/04
読売会館 よみうりホール
18:30から
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なんと!試写会とやらに行ってまいりました!
ブログを勧めてくれた友人に誘って頂きました。
ありがとうございます。貴重な体験です。
18:00開場だったのに1時間ぐらい前から長蛇の列。
試写会だと席は自由席だから早い者勝ちらしい。
知らなかったです。皆さんすごい。

舞台挨拶には佐藤浩市さんのみ
名前が書いてあったんですけど
なんと監督さんと吉岡秀隆さんまでご登壇。
いや豪華かよって感じです。
佐藤浩市さんスタイル抜群ですね。
「四捨五入したら全部足」の意味実感しました。
あと監督さんが、謎に声がいい。不思議(失礼)。

映画について、私自身被災したっていう
大袈裟なレベルではないんですけど
東北に当時居て
大規模停電とかは体験しているので
子供心に怖かったことを思い出しました。
津波の描写とかも結構リアル。
トラウマとか持たれてる方は
ちょっと注意が必要です。緊迫感がすごい。

ほとんどノンフィクションのためか
記録映画っぽい感じもあって
話が時折脇筋に逸れていく印象もありました。
「事実は小説よりも奇なり」ってことですかね。
後世に伝えるっていう点で素晴らしいと思います。

素晴らしいといえば伊崎さん(佐藤浩市さん)。
最後の桜のシーンの表情が圧巻でした。
まあこの映画に出演されてるメインの方全て
演技素晴らしいんですけれど。
ただ、この伊崎さん
ほとんど最初から最後まで
原発のため、住人のため、他の職員のために
必死に動いていて
(今思うとら家族の名前らしきものを書いた
ノートを置いていくのもそういう意味かも)
家族と再会した時ですら
避難所の人々に謝罪するような
そんな人物描写だったので
最後に1人の友人として
吉田所長の死を悼む"個人的"な表情を
当時の原発の事故とその復興という
(復興の象徴として桜って多用されがちですよね)
社会的な感慨の中に含ませるっていう
そういう描写に本当に感動しました。
それを目線と極わずかな表情だけで
佐藤浩市さんはやっちゃう訳で。
さすが「歩く日本映画(吉岡秀隆さん談)」です。

こんな映画をタダで観てしまって
いいのでしょうか。贅沢すぎます。
映画好きの友人にただただ感謝です。
実は今度は私が演劇に連れていきます。
お金はかかっちゃうけど(ごめん)
きっと楽しいので...。
今からわくわくです。