感想日記

演劇とかの感想を書きなぐってます。ネタバレはしまくってるのでぜひ気をつけてください。

『帝一の國』

2020/04/07
家のTV
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日本でよくありがちな漫画実写化映画、
だと思って舐めて観てたら、
意外と面白くてビックリしてます。
偏見持ってました。ごめんなさい。
この間の『暗殺教室』がね...。なんとも...。

素っ頓狂な設定の学園モノではあるけど
「僕の国をつくる!」という
一つの目標に向かっていくことで
スピード感を付けて
(カット割りもそんな印象がある)
物語に観客を無理やりにでも引き込むのが良い。
こういうぶっ飛んだ設定だと
どれだけ巻き込めるかが肝だと思います。
一瞬でも息をつかせてはダメ。
言うのは簡単だけれどやるのは大変です。凄い。
また、原作読んではないんですが、
恐らく原作ファンもうならざるを得ない
画力的(漫画に沿う)な説得力とエンタメ性の
両方をきちんと兼ね備えつつ、実力もある
キャスティングで、大衆に向けた
娯楽映画として完璧に成立しています。

脇筋に逸れるエピソードもあるけれど
最終的には主筋に戻っていくのも、
ラインがスッキリしていて没入感が途絶えません。
観ていくうちに、主人公の帝一に
生徒会選挙に勝って欲しいという期待を
ある程度観客に抱かせつつ
一旦は裏切る所も鮮やか。
菅田将暉さんの胡散臭..含みがある感じ(失礼)
をいい感じに利用して
最初の「あやつり人形」の伏線も
綺麗に回収されるのも流石です。
無駄のない脚本で綺麗です。

漫画原作の実写映画って8割ぐらいの確率で
どうしてもシラケちゃうんですが
これは楽しかったです!

しかしこのタイミングで生徒会とはいえ
選挙映画流すのには
なにかしら含みを感じてしまう笑笑。
まあ考えすぎですけれど。
こういう楽しい映画、今は嬉しいですね。(^-^)